もももも、ももも。

旅に出たがりの家大好き。ごはんと漫画とゲームの日々。猫とうさぎ付き。

過ぎ去った彼等の黄金期【ベルセルク劇場版】

引き続きU-NEXTで何見ようかと探していたら
前から気になっていたベルセルク
www.berserkfilm.com
の劇場版を見つけました。
ベルセルク、ずっと漫画を読もう読もうと思っていて機会を逃しつつけて、もう38巻が出てるのですが、先に映画の方をつまみぐいしてしまおうと思います。
いつだかの夜にちょうどアニメがやってたのでめっちゃ途中から一話分見た時は途中すぎて何もわからなかった…!

※割とぼかしてますがネタバレ含みますのでご注意ください


あらゆる闇が―――― 光を凌駕する


3本立ての映画を観終わった今の私の状況としては
とりあえず漫画20巻くらいまで買ってきたわ。
いやー!我慢できなかったー!見ちゃったらハマるのなんてわかってたよねー!!

物語の舞台としては、100年戦争がモチーフの中世的な世界観+エルフや怪物などのファンタジーが混ざってる感じです。
流れ者の傭兵として数多の戦場をくぐりぬけてきた主人公のガッツ。そしてもう一人の主人公…麗しい見た目とカリスマ性で屈強な傭兵団「鷹の団」をまとめあげ、己のただひとつの野望を追い求める男、グリフィス
2人の出会いと壮絶な運命の始まりの話が映画3本にキュッとまとまってます。

なんとなくキャラクターの見た目くらいは知ってるレベルだったので
1部のベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵」
は様子見で軽く流して、CG多いなーめっちゃぬるぬる動くなーキャラデザインきれいだなー血しぶきがカメラにかかる演出かっこいいな~~とか映画のクオリティの方を主に見てたんですが。

ベルセルク 黄金時代篇 II ドルドレイ攻略」を観終わる頃にはもうすっかり入り込んでいたのでもう展開が気になってたまりません。パーティーの尺の取り方は3本立てだからこそですね、ああいうシーンもだいすき…!キャスカかわいくない?キャスカめっちゃかわいくない?私もキャスカ様の取り巻きになりたい。ベルセルクにおける女の立ち位置は色々考えるところもありますが、キャスカがとにかく強くて健気で褐色美人で最高なのでうれしい…すき…(だからこそ3部を見終えた後の動揺が)

2部ではガッツとグリフィスの二回目の対峙、そして決定的な運命の分かれ目があるわけなんですが、ここから辛すぎた…。ガッツのばかーグリフィスのばかーとハンカチを握りしめつつの鑑賞でした。
王女さんとこに忍び込んだグリフィスの心境が知りたくて、そうだ漫画読まなきゃってなった感もあります。

そもそもガッツの生い立ちとかこれまでが、原作知ってる人しかピンとこない演出でしか表現されてなかったので、そうだ漫画読まな略と
まあね!原作読んだらもう一巻ごとに頭抱えて大変です、買ってよかった…。

ベルセルク 黄金時代篇 III 降臨」
そして3部です。「蝕というものが肝らしい」という漠然とした話は聞いていたのですが
これが噂の…絶望を形にしたらこうなるのか。
まだ原作ではそこまで読めてないのですが凄まじそう。

グリフィスはガッツを求めて、ガッツはガッツでグリフィスの言葉で今までの価値観に疑問を持った末の、隣に立ちたいからお前からは離れる、なんですよね。鷹の団のメンバー…キャスカやジュドーピピンとかはどっちの気持ちもわかってそれぞれ尊重した結果なのでこちら的にもそりゃそうするわなって送り出しだったんですけど、おっまえグリフィス…どんだけ…どんだけなの…!
原作読んで段々腑に落ちてはきたんですが、ガッツは生い立ちからして自分の存在が誰かに影響を与えるって感覚がなかったからこその行動なんだと思うし、自分が認めたグリフィスは誰がどういう行動を取ろうとも最終的には絶対に自分の夢を貫く男だ。そう疑いもしなかった。
わたしも疑ってなかったんですけど!

闇の中でのグリフィスの感情が、映画版で描かれてなかったのが不気味でした。
だからこそ原作でのあのモノローグを見て打ちのめされた。
このガッツに対するモノローグを映画版に入れなかったのは多分賛否あるんだろうなと思いますが、想像はひどく掻き立てられました。即座に単行本買いにいくくらい掻き立てられた。
なんだろうこの…悔しいんだかいとおしいんだか呆れるんだか悲しいんだか眩しいんだか切ないんだか…無数の相反する感情の断片を味わった心地です、これを底の見えない鍋で煮詰めたようなものが彼の…。

3部キッツすぎるんですけど、ガッツとキャスカの通わせ合いは非っ常に美しかったです、いいもん見た…。それを踏まえての蝕の中のあれはきっつい…!んもーー!!グリフィスんもーーー!!
見ていく中でジュドーが知らない内にお気に入りになっていたらしく、辛さひとしおでした。
原作読み始めたらジュドーの言動がこまやかに描かれててさらに情が増すとともに好きになればなるほど辛みも増すというセルフ地獄でした。つらい…!
3部を映画館で見てたら相当脳にきてたと思うんですが観た方大丈夫だったんだろうか。
あ~~でも劇場で観たかった…!!

物語は終わりを迎え、ここからが本当の始まり。
夜明けの草原からローアングルで引いていく終わり方にグッときました。

当初はさらっと書こうとしていた今回のブログもここらで終わりにします。
とりあえず最新刊に追いつく日も近そうですが、刊行が遅い上に終わるかわからないって本当ですか、どうしたら…!ガラスの仮面といい、最終話を拝めるかわからない大事な漫画がひとつ増えました。

ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます!
3記事めにしてこんな感じですがよろしくお願いします!!



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ベルセルク黄金時代篇 Blu-ray BOX【Blu-ray】 [ 岩永洋昭 ]
価格:12636円(税込、送料無料) (2017/6/14時点)