ベルセルク~ファルネーゼとセルピコの話~
ベルセルクもようやく現時点で出ている単行本まで追いつきました!
一番伸びしろがあるというか、変わっていっているのは
ファルネーゼなんだと思います。
パックに窮屈そうだねと言われていたころの、ぎちぎちに抑圧されていて
神の名を借りた、歪んだ発散法しか知らなかった彼女はもう遠い昔ですね。
まだ窮屈な考え方からは脱しきれていないのかもしれませんが、
殻の外の世界に自分も行けるってことがわかったから。
守りたいものを守れる力が自分にも持てることを知った。
シールケが出てきてからの彼女の高揚感と期待感は今までのような
薄暗いものではなく、未来にひらけたもの。
今までかたくなに罰し、遠ざけ、存在の認識すらしていなかったものに
自らが進んでその力を手にする彼女の決断には胸が高鳴りました。
そもそも守りたいものがなかったのでしょう。
いつも隣にいるセルピコは自分を守る存在。
変わっていく最中でセルピコに向かっての感謝の言葉が出たのも印象的でした。
それに対して微妙な気持ちになっちゃうセルピコも!
そんでもってまあーセルピコの心情がたまらな…たま…たまらないです…!
鬼子と呼ばれるようなファルネーゼ様には自分しかいなくて
それを完全によしとは思わないとしても
ずっとこのままの時が続けばいいとは
薄ら思ってたかと…!
激情に溺れて奇行を繰り返すファルネーゼ様と、どんな理不尽な仕打ちにも
自分を慣れさせてなんでもそつなくこなしてしまうセルピコ。
雪のあの日にセルピコとファルネーゼが出会ったことも拾われたことも
因果のひとつというものでしょうか。ベヘリットはないこそすれ、この2人も
自分たちじゃどうしようもない因果律にまきこまれた片割れ同士ってことを
端々で感じて めっっちゃすきです
今日のごはんはおにぎりと焼き野菜でした。
最新刊は6月23日発売だよ!
ベルセルク 39 (ヤングアニマルコミックス) [ 三浦建太郎 ] |